7月23日は 作曲家 ドメニコ・スカルラッティ 氏の命日
1757年71歳で死去
チェンバロのためのソナタ集
イタリアのナポリ出身で、スペインのマドリードで没した作曲家。同年にJ.S.バッハ、ヘンデルのバロック時代の代表的作曲家が生まれているが、スカルラッティもその時代の鍵盤曲に新しい用法を取り入れた重要な作曲家である。
マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のために書かれた個性溢れるチェンバリズムが繰り広げられる555曲の練習曲が、そのテーマ性と展開によって後に「ソナタ」と呼ばれて親しまれている。
作曲家のアレッサンドロ・スカルラッティは父親。
作品
スカルラッティは鍵盤作品の作曲者として有名であるが、それらはチェンバリズムを追求する明確な方向性が見出されるため、広く鍵盤楽器一般のためでなく、特別なもの以外はチェンバロで演奏する効果に限定されると言える。鍵盤作品以外に、歌劇や宗教曲なども遺している。
スカルラッティの作品を整理する作品番号は4種類ある。 Pestelli 番号(P. と略する)、Longo 番号(L.)、Kirkpatrick 番号(K. または Kk.)、音楽学者で鍵盤楽器奏者のエミリア・ファディーニがつけたFadini番号(F.)であり、現在最も多く使われているのはラルフ・カークパトリックによる Kirkpatrick 番号である。
歌劇
- 王位回復したオッタヴィア(33曲のアリアのみ現存)
- イレーネ(33曲のアリアのみ現存)
- シーロのテティーデ(最後の4ページ消失)
- ハムレット
- 捨てられたディドーネ
管弦楽曲
- 17のシンフォニア
チェンバロ作品
- マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のための555曲の練習曲(ソナタ)
- ソナタ イ長調(疑作?)
- ソナタ イ長調
- ソナタ ハ長調(疑作?)
- ソナタ ニ長調(疑作?)
- ソナタ ニ短調
- ソナタ ホ長調(疑作?)
セレナータ
- 四季の口論(第2部消失)
オラトリオ
- クリスマス・カンタータ
宗教作品
- ミサ曲 ニ長調
- ミサ曲 イ短調
- 4声のミサ曲 ト短調
- テ・デウム
- われ喜びに満てり
カンタータ
- A chi nacque infelice
- Che si peni in amore