7月15日は 歌手 リンダ・ロンシュタット さんの誕生日
『Linda Ronstadt – What’s New (Original Video) 』
“Blue Bayou” (Official Music Video)
アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン出身の歌手。
存在が広く知られるようになったのは、契約の関係でキャピトルから1974年に発売されたアルバム『悪いあなた(Heart Like a Wheel)』からのシングルカット「悪いあなた(You’re No Good)」が全米1位を記録してからである。本曲はソウルシンガー・ベティ・エヴェレット1963年ヒット曲のカバー。ここから人気に火がつき、以降、TOP40ヒットを21曲、TOP10アルバムを10作品を世に送り出す。日本でもこの頃から人気が出始めた。続いてシングルカットされた「いつになったら愛されるのかしら」も全米2位を記録。アルバム『悪いあなた』は選曲も抜群だったが、リンダの歌唱が格段に増し、声量豊かな歌唱に微妙な抑制を加えて繊細な表現力が増した。またバンドにアンドリュー・ゴールドが参加し、ビートルズ好きな彼がカントリー・ロックに絶妙な匙加減でポップな味覚を加えた。
1975年の『Prisoner In Disguise(哀しみのプリズナー)』、1976年『Hasten Down The Wind(風にさらわれた恋)』、1977年『Simple Dreams(夢はひとつだけ)』、1978年『Living In The U.S.A.(ミス・アメリカ)』、1980年『Mad Love』は、いずれも発売直後にプラチナムアルバムと認定され大ヒットした。『夢はひとつだけ(Simple Dreams)』、『Living In The U.S.A.(ミス・アメリカ)』は、全米No.1アルバムヒットを記録。特に『夢はひとつだけ(Simple Dreams)』は、RIAAからトリプルプラチナムを認定されたが、実際にはアメリカで500万枚、全世界で700万枚を売り上げたといわれる。グラミー賞は、1975年度最優秀女性カントリー・ボーカル、1976年度は最優秀女性ポップ・ボーカルを獲得。『タイム』1977年2月28日号のカバーストーリーにも取り上げられた。シングル・ヒットとしてはロイ・オービソンの「ブルー・バイユー」、バディ・ホリーの「It’s So Easy」などが有名。アリーナやスタジアムでコンサートを行うようになった最初の女性歌手で、1970年代後半までではロック/ポップ界で最も成功した女性歌手であった。来日の噂は何度かあったが実現せず、1979年に初来日し3月1日から6日の間に日本武道館2回を含む横浜、大阪で計5回の公演を行った。1970年代に日本で人気を博した女性シンガーといえば、オリビア・ニュートン=ジョンやカレン・カーペンター(カーペンターズ)が挙げられるが、彼女たちに比べると来日が遅かった。