4.16 <#名盤誕生> #ジム・ホール/#アランフェス協奏曲

1975年4月16日 レコーディング

 Jim Hall – Concierto de Aranjuez

JIM HALL g
ROLAND HANNA p
RON CARTER b
STEVE GADD ds
CHET BAKER tp
PAUL DESMOND as

当時一世を風靡していたCTIレーベルの作品であり、Chet BakerPaul DesmondRoland HannaRon CarterそしてSteve Gaddといった名手が参加しているので、出来は保証つきとはいうものの、「再発すれば必ず売れる」というほどの広い支持を得るとは、制作者も予想していなかったに違いありません。標題曲の展開もすばらしいんですが、「You’d Be So Nice to Come Home to」も甘さに堕さずに、上質のジャズとなっていて、舌を巻きます。心地よい演奏だと聞き流すのではなく、個別のジャズメンのリードするアドリブと、その裏でのサポートの動きにも注目すると、ジャズの要諦をしっかりと押さえた美技が披露されていることに気付かれることでしょう