3月15日は クラリネット奏者でテナーサックス奏者でもある レスター・ヤング 氏の命日
1959年49歳で死去
Lester Young with the Oscar Peterson Trio – Full Album
テナーサックス奏者であり、クラリネット奏者でもある。チャーリー・パーカーらのような偉大なミュージシャンたちから目標とされたジャズの演奏家。
カウント・ベイシー楽団に所属したレスターは、当時テナープレイヤーのスターとして君臨していたコールマン・ホーキンスのアグレッシブで荒々しい奏法とは正反対の、ソフトで優しい演奏スタイルで徐々に人気を博していった。
1936年、ビッグバンドカウント・ベイシー楽団に舞い戻ったレスターは、ここでやっと初めての国家的名声を得る。当時、ジャズの街として知られたカンザスシティで、彼の人気と知名度はグングン上昇し、数多くのツアーとレコーディングを行った。
第二次世界大戦が始まる直前、1936年 から1940年の間にレスターがベイシー楽団と行ったレコーディングは、革命的といえるものだった。バンドの“テンポ”にとらわれるのではなく、彼のソロは“漂うように”流れ、そこには彼独特のテンポが存在していた。真のアドリブ奏者であり、ソロパートを演奏するたびに毎回次から次へとまるで異なるフレーズが飛び出した。事実、レスターがベイシー楽団に在団していた時期が、バンドの最盛期だと見る人は多い。クラリネット奏者であるフランク・パワーズは、後に(1960年頃)「そうだな。プレジが辞めてからベイシーを聴かなくなった」と語っている。