12月10日は 作曲家 ジュリオ・カッチーニ氏の命日
Patricia JANEČKOVÁ: Ave Maria (G. Caccini)
ジュリオ・カッチーニ(Giulio Caccini, 1545年/1551年頃 – 1618年12月10日)はイタリア・ルネサンス音楽末期、バロック音楽初期の作曲家。ヤコポ・ペーリとならんでモノディー様式の代表的な音楽家の一人として知られる。 作曲家フランチェスカ・カッチーニとセッティミア・カッチーニは娘。
カッチーニ『アヴェマリア』は、『シューベルトのアヴェマリア』、『グノーのアヴェマリア』と並ぶ「3大アヴェマリア」の一曲として親しまれてきたが、今日では真の作曲者が確定している。
真の作曲者は、旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Fiodorovich Vavilov/Владимир Фёдорович Вавилов/1925–1973)。ギターやリュート奏者としても活躍した。
ヴァヴィロフは、自身の作品を神秘化するため、昔の古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあったという。
カッチーニ『アヴェマリア』については、ヴァヴィロフは「作曲者不詳」のアヴェマリアとして発表していたが、彼の死後に演奏家らがカッチーニの名前でレコーディングを行ったため(経緯は不明)、近年までカッチーニ作として広まってしまっていた。
真の作曲者はヴァヴィロフだが別の作曲者の作品として広まった楽曲、いわゆる偽作については、他にもバラキレフ『即興曲』、フランチェスコ・ダ・ミラノ『黄金の都市(カンツォーナ)』、アンドレイ・シクラ『マズルカ』などがある。
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