1.28 <#名曲誕生> We Are The World

1985年1月28日にレコーディングされました。

ハリー・ベラフォンテの構想をもとに、イギリスで活躍するミュージシャン、ボブ・ゲルドフが提唱したバンド・エイドの成功に触発されてアフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で作られたキャンペーンソングである。作詞・作曲はマイケル・ジャクソンライオネル・リッチーが共作で行い、プロデュースはクインシー・ジョーンズが担当した。

レコーディング時にドキュメンタリーも制作され、ビデオになり全世界で販売された。2004年には20周年記念DVDとして「We Are The World THE STORY BEHIND THE SONG」がリリースされた。また、トレーナーやTシャツなどの関連グッズも販売され、これらによるすべての印税がアフリカの飢餓と貧困層解消のためにチャリティとして寄付された。更に2004年と2010年にCD付きのDVDがリリースされている。

レコーディング

この歴史的なセッションの数日前の1月22日、ケニー・ロジャースが所有するライオン・シェア・スタジオにてクインシー・ジョーンズマイケル・ジャクソンライオネル・リッチースティーヴィー・ワンダーが集まって先行レコーディングを行い、翌日にマイケル・ジャクソンライオネル・リッチーによるデモテープが完成し、参加者に送られた。そして1985年1月28日の夜、アメリカン・ミュージック・アワードの直後、アメリカのみならず当時の世界のポップス界を代表する45人が、ハリウッドA&Mスタジオに集結してレコーディングされた。

この夜、マイケル・ジャクソンアメリカン・ミュージック・アワードを欠席し、一足先にコーラスの目安に使うためのガイド・ボーカルの録画を行っていた。21時を過ぎると、続々とアーティストが到着してきた。 ライオネル・リッチーアメリカン・ミュージック・アワードの司会、シンディ・ローパーティナ・ターナーは歌ったりと、多くのアーティストがこの授賞式から直行であった。

22時、クインシー・ジョーンズの提案で、先ず45人のアーティストが全員でユニゾンと、ハーモニーのパートを録音。そしてコーラスの間のソロ・ボーカルの録音は、約20人のアーティストによって翌日早朝4時に始まり、午前8時にようやくすべてのレコーディングが終了した。

売り上げとランキング

1985年当時、アメリカ国内だけでシングル400万枚、アルバム300万枚を売り上げた。最終的にはアメリカだけで750万枚のシングル(7インチと12インチ版が用意された)が売れ、シングルとアルバム、ビデオの合計で6300万ドルの収入となり、すべての印税はチャリティとして寄付された。ビルボード(Billboard)誌では、1985年4月13日に週間ランキング第1位を獲得。1985年ビルボード誌年間ランキングでは、第20位。

参加アーティスト

五十音順

  • プリンスにも出演を頼んだが、トラブルに巻き込まれ収録時間に間に合わずキャンセルされたためマイケル・ジャクソンが二回ソロを歌っている(プリンス ファミリーのシーラ.Eは参加)。なお、プリンスはアルバムには楽曲を提供し(4 the Tears in Your Eyes)、自らのアルバムを競合を避けるため発売を延期した。

リード・ボーカルの歌唱順(ロング・バージョン)