1月29日は 俳優 アラン・ラッド氏の命日
1964年50歳で死去
シェーン
西部劇映画の代表作『シェーン』で主役のシェーンを演じたことで知られる。B級フィルム・ノワールの主演スターとして活躍したラッドは、1953年のジョージ・スティーヴンス監督の西部劇『シェーン』でその人気を決定的なものにする。それ以降も西部劇で主役を演じ、身長168cmと小柄ながらも精悍な身のこなしで50年代後半までハリウッドを代表するスターとなった。だが作品数は当時のハリウッドの大スターにしては多くない。
1955年にジョージ・スティーヴンスより、壮大な家族ドラマ『ジャイアンツ』にジェット・リンク役をオファーされるが断ってしまう。その後、ジェット・リンク役はジェームズ・ディーンが演じ、ディーンの代表作のひとつとなった。50年代後半を過ぎてからは人気に陰りをみせて自身もノイローゼになっていく。
1962年11月に拳銃による自殺を図るが未遂に終わる。1963年には『大いなる野望』に助演し、カムバックするかに見えた。実際に『大いなる野望』は翌年公開され、その年の最も有名な映画の一本になったが、生前のラッドが本作の上映を見ることは叶わなかった。1964年にパームスプリングスで死亡しているのが発見される。不眠症用に服用していた睡眠薬とアルコールを多量に摂取したことが原因だった。
主な出演作品
- 華麗なるミュージカル The Goldwyn Follies(1938年)
- 海洋児 Captain Caution(1940年)
- 市民ケーン Citizen Kane(1941年)
- 青い戦慄 The Blue Dahlia(1946年)
- ネブラスカ魂 Whispering Smith(1948年)
- 暗黒街の巨頭 The Great Gatsby (1949)
- シェーン Shane (1953年) キネマ旬報ベストテン第7位
- サスカチワンの狼火 Saskatchewan(1954年)
- サンチャゴ Santiago(1956年)
- 島の女 Boy on a Dolphin(1957年)
- 大荒原 The Big Land(1957年)
- 悪人の土地 The Badlanders(1958年)
- 誇り高き反逆者 The Proud Rebel(1958年)
- 戦う若者たち All the Young Men(1960年)
- 大爆破 Guns of the Timberland(1960年)
- 地獄へ片足 One Foot in Hell(1960年)
- 西十三番街 13 West Street(1961年)
- 大いなる野望 The Carpetbaggers(1964年)